スタートは市場や顧客のチェックかな。

本を読みました。

Kindleを買ってからというもの、気になる本が出てくるとついつい「ポチッ」っと買ってしまうことが多いです。

この本は、結構前に話題になっていましたが、その際は特に興味が湧かなかったので読まなかったですが、Kindle版があったので買ってみました。

本の目的は、会計の仕組みを分かりやすく伝えることということで、あまり難しい会計用語などは出てこず、会計の素人である私でも理解できる内容でした。

因みに、さおだけ屋はなぜ潰れないのかについては、話のつかみとして使っているだけなので、さおだけ屋がなんで潰れないのかを詳細に知りたい人にはこの本は向きません。。

本を読んで思ったことをいくつか。

1. ビジネスの全体を把握する経験ってなかなかつめないなぁ・・ってこと。

会計のことについて書かれている本ですが、仕事の流れ全体を考えるにも適しているなと思いました。仕事につくと、ある一部を担当することが多いですよね。例えば、営業なら、営業のことは詳しいけど、在庫管理は知らないみたいなこととか。全体を把握すると、自分の役割がバリューチェーンの中でどんな役割を果たすべきなのか考えられるようになるかもなぁと。そう考えると、八百屋とか商店とか小さな組織で小さな利益を出す仕組みにすべて関わってみるというのは、とてもよい経験になるんだろうなぁと感じました。

2. シンプルに考えること

本の中で、「利益=売上-費用」という話が出てきます。この式は、シンプルだけど商売の基本はこの式に集約されているんだよなぁと改めて感じました。この式からわかるのは、利益を上げるためには、「売り上げを拡大」するか、「費用を縮小する」かこの2点だということ。商売をするというのは、この2つの目標のためにどういう戦略を取るのかを考えるってことなんだよなぁとしみじみ感じました。

本の中では、売り上げを拡大するのには、例えばレストランが本業のレストラン業務だけでなく料理教室をやって儲ける、本業+本業から派生する副業のスタイルもありだよねといった戦術的な話もあったりします。

3. 商売の肝はやっぱり顧客への提供価値を突き詰めることなのではないか。

本の中では、適正在庫の考え方や、数字を見る際には、商売の肝になる数字をみつけてそれをみることが大事とか、薄利多売なら回転率が大事などなど戦術の話がたくさんはいっています。

ただ、大事なのは顧客にどういう価値を提供するのかというのがスタートで、その価値を提供するために適したオペレーションを考えるってことなんだと思うです。どんなバリューを提供するために仕事をしているのかというのは、ちょくちょく振り返って置きたいポイントだなぁと思いました。

費用の削減も大事だけど、まず考えないといけないのは売上を上げる=どんなバリューを顧客が欲しているのかを仮説を立てることなのだと思うです。

今日は、小さな会社でも、全体を経験すると見えるものが変わるかもなぁと思った日でした。

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