【2021年10月】気になる個別株の大枠をチェック

株式投資

2021年10月

日経平均が下落してきまして気になる銘柄が増えてきました。

そこでファンダメンタルズと長期チャートで取組み方を確認しておきます。短期の値動きをみているとついついなんでその銘柄を追っていたのか分からなくなる時があるので、ここでしっかりと大枠を捉えておこうと思います。

今回は、1414 ショーボンドHD、2267ヤクルト本社、3932アカツキ、7947エフピコ、8282ケーズHDをみていきます。

1414 ショーボンドHD

🔹営業面

 ・売上:経年で増加中

 ・営業利益率:17~20%程度(経年で改善中)

 ・ROE(経常で計算):15%程度(経年で改善中)

 ・従業員数:増加中

 ・平均給与:増加中

🔹財務面

 ・自己資本比率:8割程度

 ・有利子負債:なし

 ・流動比率:400%程度

 ・配当性向:4割~5割

 ・配当利回り:108円(22年度予想)÷ 5000円(足元株価)= 2.16%

🔹株価と業績の関係(7月~6月)

  2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022(予想)
1株あたりの経常利益 170.16 185.47 197.30 214.55 238.22 287.51 292.77
株価(高値) 2,700 2,930 4,480 4,790 5,040 5,630 ?
株価(安値) 1,758 2,218 2,805 3,515 3,160 4,500 ?
株価(高値)÷1株あたりの経常利益 15.87 15.80 22.71 22.33 21.16 19.58 ?
株価(安値)÷1株あたりの経常利益 10.33 11.96 14.22 16.38 13.27 15.65 ?

取組み方

過去の実績と四季報の予想をみるとゆるやかに今後の業績が拡大していくように思えます。また、財務面自己資本比率8割、流動比率400%、有利子負債なしとまったく問題ないようにみえます。この内容で配当利回り2%は結構おいしいと思います😋あとはどこで買うかですが…業績が拡大する傾向があるとはいえ、ゆるやかなものなのでできれば安いところで買いたいです👀

長期チャートをみると、60ヶ月線はここ数年割ったことはないので、ここを割るようなことがあればなにかおかしいと分かります。というわけで、下落の砦はこの60ヶ月線に設定します。買場は、ここ1年は24ヶ月線が安値になるケースが多いのでそこを目安にあとは短期トレンドの動きをみながら判断します🧐

2267 ヤクルト本社

🔹営業面

 ・売上:4000億円前後をいったりきたり。

 ・営業利益率:10%程度(経年で改善傾向)

 ・ROE(経常で計算):13%~15%のあいだ

 ・従業員数:経年で増加傾向

 ・平均給与:足踏み

🔹財務面

 ・自己資本比率:7割弱

 ・有利子負債自己資本比率:2割程度

 ・流動比率:200%程度

 ・配当性向:20%程度

 ・配当利回り:62円(2022年3月期予想)÷ 5640円 (足元株価)= 1.1%

🔹株価と業績の関係(4月~3月)

  2017 2018 2019 2020 2021 2022(予想)
1株あたりの経常利益 288.71 310.26 334.04 341.98 336.85 350.88
株価(高値) 6,330 9,640 9,450 7,930 7,400 ?
株価(安値) 4,505 6,060 6,910 4,815 4,950 ?
株価(高値)÷1株あたりの経常利益 21.92 31.07 28.29 23.19 21.97 ?
株価(安値)÷1株あたりの経常利益 15.60 19.53 20.69 14.08 14.70 ?

取組み方

ここ数年ヤクルトは売上が4000億円近辺で足踏みしています。ヤクルトは海外ではアジアの売上が多いので、アジアの人口が増加するにつれて売上が増えるものではないのかと思いますが、決算資料をみるとアジアの売上の伸びが悪くなっている様子がみられます。国内はヤクルト1000が好調といわれているものの、人口減少が進むことが予想されているのでそこまで期待できない気もします。4000億が天井なのか、それとも海外で今後も伸びていくのか注目しています🔍

今後の伸びがいまのところ期待できないのと、配当利回りが特に高いわけでもないので、なるべく安いところで買いたい銘柄です。長期チャートをみると現在の株価は下落トレンド中で、4500円に2016年の安値、4800円にコロナショック時の安値があります。短期のトレンドをみながら下げてきたら買いを検討しようと思います🤔

3932 アカツキ

🔹営業面

 ・売上:ここ数年は300億で足踏み

 ・営業利益率:4割近辺(経年で悪化中)

 ・ROE(経常で計算):30%程度(経年で悪化中)

 ・従業員数:増加中

 ・平均給与:上昇傾向あり

🔹財務面

 ・自己資本比率:7割程度(経年で上昇中)

 ・有利子負債自己資本比率:10%弱

 ・流動比率:500~600%

 ・配当性向:15%程度

 ・配当利回り:80円(2022年3月期予想)÷ 3205円(足元株価)=2.5%

🔹株価と業績の関係(4月~3月)

  2017 2018 2019 2020 2021 2022(予想)
1株あたりの経常利益 328.64 748.21 964.43 769.93 796.57 ?
株価(高値) 7,430 11,070 6,920 7,910 5,340 ?
株価(安値) 2,112 4,005 3,075 2,985 3,345 ?
株価(高値)÷1株あたりの経常利益 22.61 14.80 7.18 10.27 6.70 ?
株価(安値)÷1株あたりの経常利益 6.43 5.35 3.19 3.88 4.20 ?

取組み方

アカツキは業績があまりよくなく、四季報の予想でも低評価でした。ただ、財務状態は良いですし、働いている方も若い方が多いので仕込むという意味ではありなのかなとみています。

また、配当性向が15%程度で利回り2.5%というのをみても株価の安さを感じます。

長期チャートをみると、3000円をここ数年大きく割っていないので、これを目安に仕込めるタイミングをみつけようと思います🔍

7947 エフピコ

🔹営業面

 ・売上:2000億円程度(経年で増加中)

 ・営業利益率:9%程度(経年で改善中)

 ・ROE(経常で計算):15%程度(経年で改善中)

 ・従業員数:増加中

 ・平均給与:微増中

🔹財務面

 ・自己資本比率:5割程度(経年で上昇中)

 ・有利子負債自己資本比率:5割程度(減少傾向)

 ・流動比率:100%(経年で変わらず)

 ・配当性向:30%程度(経年で変わらず)

 ・配当利回り:47円(2022年3月期予想)÷4165円(足元株価)=1.1%

🔹株価と業績の関係(4月~3月)

  2017 2018 2019 2020 2021 2022(予想)
1株あたりの経常利益 186.30 160.33 175.87 192.59 229.36 239.05
株価(高値) 2,925 3,510 3,645 3,725 4,850 ?
株価(安値) 2,283 2,505 2,790 2,905 4,045 ?
株価(高値)÷1株あたりの経常利益 15.70 21.89 20.73 19.34 21.15 ?
株価(安値)÷1株あたりの経常利益 12.25 15.62 15.86 15.08 17.64 ?

取組み方

エフピコは、売上、営業利益率、ROEが経年で上昇しています。財務状態はそこまで良くないですが、自己資本比率は上昇中、有利子負債自己資本比率は減少中ということで改善している様子はうかがえます。配当性向は3割とよい塩梅と思います。

長期チャートは、1414ショーボンドHDと似ていて、60ヶ月線を割ったことはここ数年ありません。2020年に上昇して以降は4000~4500のレンジで動いています。業績は今後も拡大していくことが予想されているので、短期チャートをみながら4000円近辺での買いは検討してよいのかなと思います😊

8282ケーズHD

🔹営業面

 ・売上:経年増加中も最近は頭打ち傾向…

 ・営業利益率:4%~6%(経年で改善中)

 ・ROE(経常で計算):15~16%程度(2021年度は一時的に改善)

 ・従業員数:増加中

 ・平均給与:上昇中

🔹財務面

 ・自己資本比率:65%程度(経年で上昇中)

 ・有利子負債自己資本比率:5%程度(経年で低下中)

 ・流動比率:190%(経年で上昇中)

 ・配当性向:30%程度

 ・配当利回り:40円(2022年3月期予想)÷1166円(足元株価)=3.4%

🔹株価と業績の関係(4月~3月)

  2017 2018 2019 2020 2021 2022
1株あたりの経常利益 142.70 162.94 171.28 164.62 252.21 217.78
株価(高値) 966 1,618 1,608 1,475 1,597 ?
株価(安値) 844 983 946 929 987 ?
株価(高値)÷1株あたりの経常利益 6.77 9.93 9.39 8.96 6.33 ?
株価(安値)÷1株あたりの経常利益 5.91 6.03 5.52 5.64 3.91 ?

取組み方

ケーズHDは、巣ごもり特需の反動で2022年3月期は減収、減益予想です。ただ、出店は増やしていく計画です。郊外の家電量販店がまだ出店余地があるのか…どうなんでしょうか…。出店を増やして営業利益率をキープできるなら出店が適切だと思えるので、営業利益率の動きをチェックしていこうと思います✅

財務面は自己資本比率は経年で上昇、有利子負債自己資本比率は経年で低下、流動比率も高く不安材料は見当たりません。配当性向は30%ですが、足元の株価で3%を超えており(株主優待を含めるとさらに上昇)魅力的です😋

長期チャートをみると、株価は2017年から920円と1600円のレンジで動いています。株価の毎年の安値は、これまで1株あたりの経常利益の約5倍になっていることから考えて、今期の経常利益がかりに210円/株だとすると1050円あたりが底になる計算です。短期チャートの動きをみながら入るチャンスを探そうと思います🔍

では、週末の号外はここらへんで~👋

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