イタリア到着後3日経ちました。
この日の予定は、ポンペイの遺跡を見学し、マテーラで竪穴式洞窟住居を見学し、アルベロベッロに移動し宿泊というスケジュールでした。
この日ポンペイの遺跡を紹介してくれるガイドさんから、「ナポリは今日(9/19)祝日なんですよ。」という話があり、何で祝日なのかというと、ナポリの守護聖人である聖ジェンナーロの殉職記念日のためのこと。
この後、面白い話があって、ナポリの大聖堂にはこの聖ジェンナーロの血液が保管してあるらしく、この日は固まった血液が溶ける日とのこと。この血液が溶けないと災いが起こるというある意味摩訶不思議な話がありました。
実際に溶けなかったときは、地震が起こるなどの災いが起こったとのことでした。その後添乗員さんを通じて溶けたかどうかを聞いたところ、無事に溶けたようでしたよ。よかった、よかった。
さて、そんな話を聞いているうちにポンペイに到着。
もくじ
ポンペイ
そもそもポンペイって…
ポンペイ(ラテン語: Pompeii、イタリア語: Pompei)は、イタリア・ナポリ近郊にあった古代都市。79年のヴェスヴィオ火山噴火による火砕流によって地中に埋もれたことで知られ、その遺跡はユネスコの世界遺産に指定されている。
(Wikipediaから引用)
紀元79年は、日本は弥生時代で、やっと稲作とか始まったくらいですが、そんな時代にこんな都市が!と思うくらい進んだ都市でしたよ。この当時この都市には2万5000人程が暮らしていたとのことです。
ヴェスヴィオ火山
遠くに見える山が都市を飲み込んだヴェスヴィオ火山です。
真中がくぼんでいるのは、噴火の際に吹き飛んだからだといわれています。
実際に遺跡をみていきます。ポンペイもイタリアの中で人気がある場所で、観光客は多かったですね。(その後周る北の都市と比べると少しは少ないかもしれませんが…)以下、見どころをご紹介致します。
遺跡の入り口
写真中央の通りは当時馬車などが通ったそうです。
下の写真にある石は馬車が通る道を示したものです。中央の石の両脇を馬車の車輪が通っていくイメージです。当時は馬車の規格が決まっていたので、通れないということはなかったようです。
銀行
右の奥に見えるアーチ状になっているところは、銀行だった場所です。トルコなどの通貨が取引されたそうです。
お店の看板
これはお店の看板です。なんのお店かというと…「運送屋」です。この傍には商店が沢山あり、買った商品をこの運送屋を利用して運ぶことができたそうです。
猛犬注意の印
お風呂
お風呂です。現代のイタリア人はバスタブにお湯を張って入ることはほとんどないそうですが、当時は入っていたことが分かります。この変化は、キリスト教とイスラム教の対立が影響しているとの話がありました。
家の中
酒場
下の写真は酒場だった場所です。下の酒場に階段のようなものがついた場所は食べ物が置かれていたところです。酒しか置いていないお店もあれば、酒のつまみを置いているお店もあったようですよ。2000年前にこれだけのものがあったというのは…。色々便利にはなってますが、根本的なところは2000年前も今もそれほど変わらないような。。
パンを焼いた窯
下の写真はパンを焼いた窯です。この遺跡が発掘された当時この窯から炭になったパンが見つかったそうです。
水飲み場
最後に水飲み場です。部分的にへこんでいる個所があり、そこに手を置いて水を飲んだといわれているとのこと。また、この水飲み場の形は、住所の役割を果たしていたとのことです。この水飲み場は鷹の絵が描かれていますので、鷹の絵の水飲み場から何軒目の家みたいな感じで使ったいたのでしょうか。
カメオ工房
この他にも日時計やトイレなど色々あります。内容ゆえに写真には撮れなかったのですが、ヴェスヴィオ火山が噴火した際にどうしてよいかわからず鼻と口を押さえたまま亡くなられた人の像なども置いてあります。火山ガスがどういうものなのか分からなかったのでしょうね。。こんなに大きな都市がわずか1日で飲みこまれたことを思うと、自然の力の大きさを思い知りました。
さて、遺跡の見学終わってお昼かなと思いきや、カメオの工房に案内されました。ツアーお決まりのお土産タイムです。ポンペイのカメオは他の都市でみたものより多少安かったのではないかなと思いました。カメオ作りの実演をみましたが、細かい作業です。見ているだけで肩こりそうでした。
職人さんの手元が写されたスクリーンを 撮ってみました。
(余談ですが、このテレビLGですよね。イタリアのホテルなどに置いてあるテレビなどは殆どがSumsungかLGだったと思います。日本メーカーのものは見なかったといっても過言でないです。)
ランチ
ようやく昼食です。この日のメニュー構成もいつもの3点と思いきや4点でした。
タコのサラダです。(私のはゲソばかり…他の人のは身の部分沢山だったのに!)
ツナとトマトのパスタ(今日も前菜のパスタ)写真撮り忘れました!
魚介のフリッター
ジェラート
勿論完食できる訳もなく…少し残してしまいました。
おなかも一杯になって、さてマテーラに出発です。
マテーラ
マテーラは、ナポリから東に200km~300kmくらい?行ったところにある町です。ポンペイと同じくユネスコの世界遺産に登録されています。なにが登録されているかというと、岩を掘って作った竪穴式住居(サッシ)です。
このマテーラという都市は、キリストを描いたメルギブソン監督の映画「パッション」の舞台にも使われてます。2004年に上映されてますが、当時かなり話題になったのを憶えています。
洞窟居住区周辺の景色
洞窟居住区のキッチン
昔は家畜も一緒に住んでいたらしい
家畜も同じ部屋に住んでいたとのことです。1Kに家畜も一緒って相当に狭いですよね。。。
寝室
ちなみにトイレはしびんのようなものを利用して済ませていたと言っていました。
今回マテーラにくるまでマテーラなんてまったく聞いたことがなかったので、興味があまりありませんでしたが、実際に訪れてみてみると、色々と感じるものがありました。あまりガイドブックに載っていない場所でも訪れる価値のある場所が沢山あることを感じた訪問でした。
さて、マテーラの観光が終わって、マテーラのさらに東のアルベロベッロに向かいます。
アルベロベッロに向かう車窓の風景。夕日が綺麗でした。
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