これからの先進国の輸出は、仕組みを輸出するのが中心になるのかも?

このブログを通じて常日頃から、考える時間を増やそうと思っているのですが、考えるためには、考えるネタが必要ななんです。日々自分が感じたことや取り組んでいることから派生したりと色々チャンスはあると思うのですが、なかなか自然と色々浮かんでくるという感じにはならないんですよね。努力なのかなとは思っているのですが・・。

ということもあって、考えるチャンスを増やすという目的でこんな本を買ってみました。

データブックオブ・ザ・ワールド vol.25(2013年版)

データブックオブ・ザ・ワールド vol.25(2013年版)

世界の事情が色々と載っています。人口、エネルギー、貿易、文化などなどです。今日はここに掲載されているデータから面白いなと思ったことを取り上げてみます。

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※出典:国際金融情報センター(2012年)

このデータをみると、当たり前ですが、国によってビッグマックの価格って違うんだなぁと思います。

「日本よりもブラジルが高いのはなんでだろう?」とか「中国が安いのはどうしてかな?」とか疑問が湧いてくるのですが、私が気になったのは、この価格ってその国の人たちにとってどういう風にみえているのかなということです。国別の給与とこの価格を比較してみることでなにか分からないかなと調べてみました。今回は、日本、韓国、中国、ブラジルについての製造業の賃金でどのぐらいビッグマックを買えるかを計算してみます。

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※月の賃金(各国通貨)出典:「世界の統計2012」より2008年の製造業の数値
※円への換算:2013年2月時点の為替レート
※日あたりの賃金への換算:月に20日働くという前提を置いた。
※時間あたりの賃金への換算:日に8時間働くという前提を置いた。

計算結果をみると、日本と韓国は時給でだいたい同じくらいのビックマックを購入することができるので、同じような感覚をもっていそうです。でも、中国やブラジルの人にとってのビッグマックってかなり高いものにみえるってことになりますよね。同じ商品なのに販売される国が変わることによって、見え方が全く異なる訳です。これは、おそらくビッグマックだけに当てはまることではなくて、吉野屋のような牛丼チェーンをこれらの国にもっていって商売を始めたとしても、見え方は各国で異なるってことなんだと思います。

少し引いて考えてみると、国民1人あたりの経済が発展している国の商品を発展途上の国にもっていったとしても、一部の裕福な層には販売することができたとしても、一般の人にはなかなか手の届かない商品になってしまうということを示しているのかなと思います。

想像してみると、今までの日本は、日本で作ったものを同じ生活レベルや日本より生活レベルの高い国に販売していくことで儲けてきた部分があると思います。たとえば、自動車や電化製品。でも、新聞などを読んでいると、今後先進国の大きな成長が見込めない中で、経済が発展するとみられているアジア圏に力を入れていく方向を示しているように思います。そんな中で、日本で商品を作って輸出しても、生活レベルが異なる国では、なかなか受け入れてもらえないのではないかと思いました。(勿論、例えばインフラ関係のものなど日本がもつ優れた技術に関わるものについては、今後も受け入れられていくとは思います。)

じゃぁ、どうすればいいのかな…と。。
私が思う1つの方法は、日本のよいものの「仕組み」を輸出することなのかなと。ノウハウだけを輸出して、あとはすべて現地でまかなう。原料も、人も。
いつだったかテレビで、アジアで若い日本人がエステサロンを開いて成功していることを放送していました。もしかしたらそれがよい例なのかもしれないです。

輸出ということを考えてみると、仕組みの中に日本人が組み込まれて一緒に輸出されて、海外で生活を始める日本人が出てきそうです。(もう出てきてるのかもだけど。)

昔、日本でも海外から入ってきたビールは、そば10杯の値段だったんです。でも、今ではビールよりそばの方が高いそばやさんもたくさんありますよね。
ビールを作る仕組みが輸入されて、日本人が努力した結果今があるんですよね。これが経済成長ということなのかしら。

↓先日行った恵比寿ビール記念館の展示物
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ではでは~。

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