投資について考える記事です。前回の記事で、未来を想像して気になる企業の株を握り続けるというのも楽しいと思っていることを書きました。そこで今回は未来を想像してみようと思います!とはいうものの、そんな簡単に想像できないので参考資料を探してみました。タイミングいいことにこんな本が出ていましたので、kindleで早速購入してみました。
人口減少によって求められる生産の質と量の改善
単純に「いまの生活レベルを維持or上げたい」と思っている人は多いし、現状、国が衰退していくのを国民そして政府がよしとすることもないので、引き続き発展・繁栄していくための挑戦を続けていくのだと思われます。そんななかいままで日本の経済を支えていた人口が減る局面に入っています。これからも今の生活レベルを維持or上げたいと考えるならば、生産できる量と質を上げていくことが求められています。それに対する方法として本などで紹介されているのは、以下です。その変化に伴って伸びていくサービスについて考えてみようと思います。
量の拡充:女性、高齢者、外国人、ロボットが生産活動へ参加。
量の改善として、女性、高齢者、外国人の受け入れによって生産量を上げることが考えられています。そしてその方向に政府が動いています。これらの人たちが生産活動に参加するにあたっての課題から可能性のあるサービスについて考えてみます。
女性
私も子供がいるので感じますが、子持ちの女性が子育て&家事をしながら働くのはとても大変です。したがってこの分野をサポートするサービスは今後伸びてきそうです。仕事を楽にするという面で、リモートワーク関係。一方、子育て・家事を楽にする目的で家事・育児代行サービスや自動家事ロボットのサービスといった分野は成長する可能性が高そうです。
高齢者
年金の受給年齢の引き上げや、定年の延長で年をとっても働かなければならない状況になっています。高齢になっても生産活動に参加してもらうことで、労働力の確保と社会保障費の状況を改善することを政府が狙っています。そこで高齢者が生産活動に参加しやすくするために仕事面、健康面でのサポートが必要になると思います。仕事面では、高齢者向けの就職サポートやスキルアップのための教室など。健康面では、ヘルスケア商品や、スポーツジムといった体を維持するサービスが伸びてきそうです。
外国人
本でデータを確認しましたが日本で働く外国人の数も増えています。最近町を歩いていても外国人を見る機会が増えたと感じますが、旅行客だけでなく働いている人も増えたからなのかもしれません。日本にくる海外の方が増えるとなると、航空会社や空港は利用者の増加で売上があがりそうです。また、働く際には外国人が日本語を学ぶ必要があるので日本語、また日本人からみると海外の人とコミュニケーションをとるために英語を学ぶ必要が増すと思われます。語学学校は伸びる可能性がありそうです。さらに、生活面を考えると食の視点で様々な国の食品を取扱うスーパーや海外の料理を提供するチェーン店、衣の視点で海外のファッションを取り入れた服を扱う企業、住では外国人好みのアレンジができる住宅サービスなどでしょうか。そして、一概には言えませんが治安が悪化する可能性も否定できませんので、警備関係のサービスは伸びるかもしれません。
ロボットやAI
最後にロボットやAIです。最近大手メーカーの工場にいくと人が少ない工場が多いと感じます。これからいままで人がやっていたことをロボットやAIが肩代わりしていくことがより多くなると思います。これらの開発を行っている企業は、伸び代がありそうです。どんな仕事がロボットやAIに変わっていくかは、以下の本を私は購入して勉強中です。ロボットやAIに置き換わっていく仕事に向けた開発を行っている企業は期待できそうですね。
質の拡充:さらなる効率化を目指す。
続いて質の改善について考えてみます。ここでは質を1人あたりの生産量と考えます。一人あたりの生産量をあげるにはどうしたらよいでしょうか。『1人あたりの生産=時間あたりの生産量 x 時間』と分解し、それぞれを増やす方法について考えてみます。
人間1人あたりの生産量を増やすのは時間がかかりそう。
少し考えてみましたが、1人あたりの生産量を増やすのは結構大変そうです。日々の仕事を通じて、現場の生産性を上司を教育することで上昇させるといった草の根活動ではちょっと限界がありそうなので、社内教育などのサービスはそれほど伸びないのではないかと感じます。
伸びている分野に人を移動させたり、そもそもの教育のやり方を変えたりと思い浮かびますが、政治や行政主導で行われることが多い気がします。政治や行政がバックアップするとなれば、転職を斡旋する企業などは伸びる可能性があるでしょうか。
それよりは、先ほども書きましたが現在人がしている仕事をロボットが代わりにすることによって生産量を増やすという方がより早く実現しそうと感じます。
働ける時間を増やす
続いて働く時間を無理なく増やす方法について考えます。基本的には今ある非効率なことを減らすことが働ける時間を増やすことができると思います。
まず、在宅勤務をサポートするサービス。通勤時間は携帯ゲームなどで無駄に消費してしまうケースが多いと思うので、これを少なくすることができれば労働時間を確保につながると思います。(私の場合は、通勤がなくなったら通勤時間でやっていたウイニングポストを別の時間でしてしまうと思うので結局変わらないというケースもありますが・・・)在宅勤務を効率的にできるサービスが出てくれば、通勤時間を労働時間に変えることができるので、これを後押しするサービスは伸びそうです。
通勤関連では、最近話題になっている自動運転のサービスも時間を生みそうです。自動運転が可能になれば、移動中に業務をすることも可能になりその分生産性があがる可能性はあると思います。
そして、育児や家事を代行するサービスを利用しやすくなることで生産に使える時間が増えると思います。これらのサービスはそれなりに安価にならないと多くの人が利用するようにはならないと感じるので、福祉サービスの一環として政治が後押してくれたらいいなと思います。
これらのサービスは、先ほど書いた女性が働きやすい環境をつくるサービスとほぼ一緒です。一石二鳥の意味合いがあるので、これらのサービスは今後伸びていくのではないでしょうか。
まとめ
今日は、人口減少社会に突入し労働の量と質を改善する必要に迫られる中、今後伸びそうなサービスについて考えてみました。家事・育児を代行するサービスや、ロボット。高齢者の健康を維持するヘルスケアサービス、医療。現在人がやっている仕事を代替するAIやロボット。自動運転による時間創出などがあげられました。長期保有という視点で、これらのテーマに関係のある銘柄を探してみようかなと思います。
そして、日本の人口問題ではもう1つ地域別の変化がもたらす影響がありそうです。地方の土地が余ってくるところに太陽光発電などのチャンスがあると思うのですが、将来の地域別人口によって伸びるサービスについはまた機会を改めて考えてみようと思います。状況変化に対応できる企業が生き残っていくと思うので、そういった視点もまた銘柄選びの時に入れつつ考えていこうと思います。
では今日はここらへんで。
コメント