日本株は米国株と違い指数が経年で上昇していないので、インデックスよりも個別株を吟味していく必要があると感じます。吟味するといってもなにかを頼りにしなければならないので、その方法の1つとしてセクター別の動向をみるのもあるかなと思っています。このセクター別の動向をみるのに業種別ETFが便利なので今回はそのチェックしておこうと思います。
もくじ
食品
食品は日本たばこ産業、アサヒホールディングス、味の素などが組み入れ上位銘柄です。2018年に高値をつけて以降下落トレンドです。食品メーカーは原材料を輸入するケースが多いので、現在の円安は向かい風です。したがって、セクターとして買うというよりは、個別をしっかり吟味する必要がありそうです。
エネルギー資源
エネルギー資源は、ENEOSとINPEXで全体の6割を占めています。コロナショック以降急回復していきていますが、現状ここ10年ほどの高値に近づいてきているのは注意かなと思います。いまから入るのでは少し遅いセクターのようにも思えますがどうでしょうか。
建設・資材
建設・資材は、大和ハウス、積水ハウス、AGCなどが組み入れ上位銘柄です。こちらも食品と似たようなチャートです。建材も輸入しているので、円安はデメリットです。食品同様に個別銘柄を吟味していく必要がありそうです。
素材・化学
素材・化学は、信越化学工業、富士フイルムホールディングス、花王などが組み入れ上位銘柄です。こちらは2018年の高値を2021年に超えて現状多少下げています。食品や建材よりは有望なセクターなのかもしれません。
医薬品
医薬品は、武田薬品工業、第一三共、アステラス製薬、中外製薬などが組み入れ上位銘柄です。2020年に高値をつけて以降下落しています。日本や世界で高齢化が進むとすれば、医薬品は比較的悪くなりにくいセクターのような気もします。ディフェンシブの意識で医薬品企業の株をもちたい場合は分散されているこれを買うのもありのような気もします。現状の配当利回り約1.8%というのも悪くないかなと。
自動車・輸送機
自動車・輸送機の上位組入れ銘柄は、トヨタ自動車、本田技研工業、デンソーなどです。2015年に高値をつけて以降その価格を超えられていません。日本勢はEVで遅れている印象なので、今後どんどん株価が上昇していくイメージはあまりもてていません。ただ、トヨタ自動車の存在感はまだまだありますので安くなった時には買いたいです。ここはETFというよりはトヨタの業績を追っていけばいいのかなと思っています。
鉄鋼・非鉄
製鉄・非鉄の組み入れ上位銘柄は、日本製鉄、住友電気工業、住友金属鉱山などです。コロナショック時大きく下落した後、だいぶ回復している様子です。過去の価格と比較して現在の価格はそこそこ戻した状態であることがわかるので上値は限られているのかなと感じます。ここはまた安くなった時にといった感じですかね。
機械
機械の組入れ上位銘柄は、ダイキン、SMC、クボタ、小松製作所などです。44000円のラインが重そうにみえますが、右肩上がりのチャートで期待できそうな分野です。輸出が多そうなので円安もメリットあるでしょうか。
電気・精密
電気・精密の組み入れ上位銘柄は、ソニー、キーエンス、東京エレクトロンなどです。綺麗な右肩上がりのチャートです。現状日本が強い分野といえるのではないでしょうか。
情報通信・サービスその他
情報通信・サービスその他の組入れ上位銘柄は、リクルートホールディングス、日本電信電話、ソフトバンクなどです。ここも綺麗な右肩上がりのチャートです。ただ、様々な企業が含まれているので、このセクターといってもピンときませんね。個別にみるしかなさそうです。
電力・ガス
電力・ガスの組入れ上位銘柄は、関西電力、東京瓦斯、中部電力などです。チャートは右肩下がりですので基本的に安いところで仕入れることを意識しないとダメなセクターかと思います。電力・ガスは高配当なディフェンシブといわれますが、高値でつかむとなかなか値が戻らなくて苦労しそうです。
運輸・物流
運輸・物流の組入れ上位銘柄は、東海旅客鉄道、東日本旅客鉄道、日本郵船などです。コロナショックで大きく値を下げた後、回復途上です。コロナ前に戻ることを期待してここに賭けるのもありそうですが、ここまで戻した後ですので今からの賭けは割に合わないような気もします。
商社・卸売
商社・卸売りの組入れ上位銘柄は、三菱商事、伊藤忠商事、三井物産などです。チャートは綺麗な右肩あがりのチャートです。商社株は少し前にバフェットさんが買って話題になったと思います。個人的にはあまり注目していませんでしたが、チャートが綺麗なので検討してみようと思います。
小売
小売りの組入れ上位銘柄は、セブン&アイホールディングス、イオン、ファーストリテイリングなどです。2015年以降ゆるやかに上昇するチャートです。国内は人口減なので、海外比率が高い企業を狙って調べてみようかなと思います。
銀行
銀行はチャートがよくないですし、興味ないのでパスで。
金融(除く銀行)
金融(除く銀行)の組入れ上位銘柄は、東京海上ホールディングス、オリックス、第一生命ホールディングスなどです。銀行同様にあまり興味なく、チャートもあまり魅力的ではないのでパスしようと思います。
不動産
不動産の組入れ上位銘柄は、三菱地所、三井不動産、住友不動産などです。ここも2013年に高値をつけたあとはその価格を抜けていません。安い時に買わないといけないセクターのようにみえます。
まとめ
セクターとして有望そうなのは、『素材・化学』、『機械』、『電気・精密』、『商社・卸売り』でしょうか。これらのセクターはいままで通り右肩上がりしてくれるなら、どこで入ってもいいということになります。それでも、安いところを捉えるに越したことはないですが…
その他のセクターはなるべく安いところを捉える努力をした方がよさそうです。
いずれにしても個々の企業をみなければならないのは変わらないですが…なんとなくセクター別の好調・不調を理解しておくと、売買判断の手助けになりそうです。
週明けからつかれましたー(おわり)
コメント