本を読みました。
今日は、こんな本です。
- 作者: 若井吉樹
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2009/08/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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前回読んだ「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」で、バリューチェーンのそれぞれの役割を知ることが大事だと感じたので、少し部分を掘ってみようかと思い購入。(この本は、kindle版はなし。残念・・。)
今回は、在庫。
以下、読んで大事だと感じた部分をいくつか。
1.商品価値の動きを把握することが重要。
一般的には、時間がたつと価値が下がるものがほとんど。その価値が下がる前に完売するのが鉄則。当たり前だけど、価値が下がる前に完売できない商品は、仕入れるなってこと。需要の見極めが大事。
生鮮食品は腐るからわかりやすいけど、たとえば、家具なんてわかりにくい…。価値の劣化が分かりにくい商品は、比較的在庫がかさんでも急激な損にはなりにくいと言えるかもしれないな。
2. 在庫はコストなんよ
在庫は、資産という見方もできるけど、在庫がある=コストという頭の方がよいみたい。なぜなら、在庫が多ければ倉庫代もかかるし、在庫を管理する人件費もかかる、在庫を借金で購入しているならば、在庫が売れないと借金が返せず、利息もかかるという考え方もあるようです。
うーん、在庫はなるべく少ない方がよいね。
でも、在庫が少ないが故の販売チャンスロスは出したくない。
ここが難しいところ。。
3. 売れ行きに合わせて管理手法を変える
売れ行きに合わせて管理手法は変えるのがよいとのこと。販売量が多い商品は、綿密に発注量を管理。逆に販売量が少ない商品は、手のかからない管理法を採用するとよいって話。
まずは、販売量を管理して、商品別の販売量をチェック!それに合わせて倉庫内の商品配置なども考えるとよいというアドバイスが書かれてます。
この部分を読んでい、結構データで管理する部分が多い仕事なんだなぁと感じました。(本の中には、目でみて在庫量を確認することも大事と書かれていますが・・)
4. 在庫数の管理間違いは要注意
たとえば、商品が盗まれるとか、劣化した在庫を廃棄するなどの情報がデータに反映されていないと、「この商品まだ100個あるはず」と思っていたら、もうなかったりすることもあるようなので、管理間違いは大きな問題になりやすいみたい。
5. 1回の注文個数を少なく、注文頻度を多く。
これをすると、在庫が少なくなる。たとえば、今日100個仕入れて、100個売って、明日80個仕入れて、明日80個売れたら在庫ゼロだもんね。これを1週間まとめて仕入れればその分だけ、在庫になるってこと。(注文頻度を上げると、仕入先の配送コストなどが増えるので、簡単にはいかないとのことでしたが・・・)
以下、読んだ感想。
いつも思うけど、まずは提供価値。顧客に対して提供する価値をベースに、内部のオペレーションを決める。その際に、提供価値を損なわずに、在庫をいかに少なくするかがポイントってことだよね。管理するための管理にならないようにしないといけない。
前職では、データを加工し、分析し、報告書を作成する業務(科学的な仕事?)をしていたので、意外とデータを使った在庫管理の仕事は親和性高いかもしれないなぁ。ただ、内部オペレーションの管理は、それほど強い興味があるわけではないのが残念。
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