実感・・。仕事が消えるということ。

学び

私は毎月クーリエ・ジャポンという雑誌を購読しています。

この雑誌は、世界中で書かれた記事の中から面白い記事をピックアップしてまとめてくれています。普段の生活からはなかなか考えられない世界をみることができるので、刺激的で面白いです。

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この雑誌の2013年1月号に、「世界から仕事が消えてゆく」というテーマで特集が組まれていました。

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 01月号 [雑誌]

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 01月号 [雑誌]

この特集の中では、近い将来、仕事が消える理由がいくつか説明されています。その中でも、「ロボットに仕事を取られる」という部分に紙面が割かれており、印象に残りました。

記事を読む前から、「いつかは、そうなるかもしれない」ぐらいの感覚はあったのですが、この記事を読んで「結構近づいてきているのかもしれない」とほんのちょっと危機感を感じました。読んだ時だけ危機を感じて、1日するとそんな危機は遠い存在に変わってしまうという感じですが…。

実際にその経験をしないと、なかなかこういうことは実感わかないだろうなと思います。

でも、最近、身近に感じる出来事がありました。

たまたま、ランチを外で食べることになり、「くら寿司」に初めて行ってきました。

店内に入ってまず驚いたのは、「握る人がいない…。」ということ。私の回転ずしのイメージは、回転している寿司以外の寿司は、握ってくれる職人さんに注文するというものだったので、その人がいない=どうなってんの?といった感じでした。そして、カウンターはなく、すべてボックス席。

カラオケルームの部屋番号表みたいなものに書かれた座席表をもとに席に着くと、このような説明書がっ!

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回っている寿司以外の注文はすべて、このipadを通して、注文が通るようになっています。その説明を最初の説明書がしている訳です。(特に店員さんから使い方などの説明はありません。)

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そして、寿司を注文すると…お寿司が回っているレーンの上のレーンに回っている寿司の4倍くらいの速度で注文した寿司が流れてくるというシステム。

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食べ終わったら、お皿はこちらへ・・・。(食べた皿数は、先ほどのipad上でカウントされています。)

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今日は、サービス期間ということもあって、一皿=88円という安さ。この価格を実現できる1つの理由は、寿司提供方法のIT化なのでしょうね。

これだけIT化している寿司屋もすごいなと思いまして、くら寿司のことを少し調べてみました。すると、3年連続で売り上げが伸びているようで、店舗もさらに増やしていく予定のようです。

そして、従業員の構成を調べてみると、939人(正社員?)に対して、臨時雇用者数が8392人だそうです。(2012年10月31日)臨時雇用者というのが、パート・アルバイトだけなのか契約社員みたいな形態があるのかわかりませんが、とにかく臨時雇用者でなりたっている組織です。

ちなみに、くら寿司のバイトの募集チラシ(ネット上)をみたところ…

●仕事内容
(1)お客様を「いらっしゃいませ」と笑顔でご案内
(2)お寿司を作る(シャリはロボットから取るだけ☆)
(3)テーブルの片づけ(丁寧にお教えします☆)
(4)お皿洗い(洗浄機にセットするだけ☆)
(5)レジ打ち(自動で計算されるからカンタン)
★飲食店が初めての方でも、インストラクターが丁寧にお教えするのでご安心下さい!
(フロムエーから引用)

内容は、この内容を見る限り簡単そうです。
(私の場合は、お客様を「いらっしゃいませ」と笑顔でご挨拶が結構ハードル高いかもですが・・・)

しかも、「お寿司を作る(シャリはロボットから取るだけ☆)」って…

つらつらとくら寿司の特徴を書いてきましたが、このくら寿司は、ロボットを使った仕組みで寿司職人がやっていた仕事を置き換えたよい例だと思えたわけです。
(いずれは、今パート&バイトさんが担当している仕事もいずれロボットに置き換わっていく可能性は強いのではないかなと思います。)

で、思ったんです。

これからさらに、ロボットVS人という仕事の奪い合いが始まりそうですが、そういった中で仕事を選ぶとなると、どういう道があるのかなぁと。

1. ロボットやITを使う側に回る。

ロボットやITと勝負せずに、それらをうまく使っていく側にまわる。くら寿司の例を使えば、くら寿司の正社員?になるということでしょうか。使う側に回ることができれば、ITやロボットと競争する必要はないので。

2. ロボットやITで取って代われない存在になる。

ロボットやITでは再現できないものを作れる人になる。寿司でも、たとえば築地の高級店の寿司とくら寿司の寿司は、ターゲットが違っていて、それぞれのターゲットのニーズを満たす仕事をしていると思います。高級店の味や雰囲気を求めている客をITやロボットで満たすことは現状は難しいです。したがって、取って代われないまで高めていくという考え方もありそう。

3. ITやロボットと共存できる分野で働く。

ITやロボットは導入されるけど、その分野が拡大傾向で、一気にITやロボットに置き換えられない分野(たとえば、クーリエ・ジャポンにも書かれていましたが、高齢者介護に関するビジネスなど)は、仕事がありそうかなと思います。

と考えて書いてみたものの、個人的に未来はそんなに明るくないなと思っちゃったりします…。

今から、なにか職人の極みみたいなものを目指すのは難しそうだし、かといって拡大している分野に身を投じて身を粉にして働くのも悪くはないけど、あんまり気分的に乗らないし…。(気分の問題ではないのですが…)

なんとなくですが、個人的には、小さくて、超ニッチでもいいので、仕組みを作って、ITやロボットを使う仕事ができるとよいかなと思います。

さて、そのためにどうするのか…。

うーむ・・。

…。

まずは、昼飯!!

あっ、くら寿司の味の感想を書いてなかった。お味はなかなかです。ロボットが作っているというとイメージはあまりよくないけど、普通に美味しかったです。でも、お寿司はあまり頻繁に食べるものではないので、たまに食べるなら職人さんに握ってほしいなと思ったりしました。

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