第2回の記事で系統確立のメリットや確立方法を記事にしました。いよいよここから具体的に系統確立を進めていきたいと思います。第1回の記事で系統確立する種牡馬を紹介していますが、その中から今回系統確立までを記事にするのは、系統確立の中でも難しい部類にはいる「バックパサー系」です。今回もボリュームある内容になっていますが、ゆっくり読んで頂ければ嬉しいです。
バックパサー(Buckpasser)とは・・・
まず、簡単にバックパサーがどういう馬だったのかみていきましょう。ゲームをやっていると史実のことはスルーしてしまいがちですが、折角系統確立するので少し詳しくなっちゃいましょう!
基本情報
・名前:Backpasser
→「責任を逃れる人」の意。父TomFoolの「馬鹿者」というところからきている。(wikipediaより)
・生まれた年:1963年
・戦績:31戦25勝 (2着4回)
・主な勝利レース
メトロポリタンH、トラヴァーズS、ジョッキークラブゴールドカップなどなど
名前はさておき、31戦25勝で2着4回ってものすごい数字。そもそも31戦すること自体難しいと思うし、さらにその中で25勝していることが脅威的です。そしてウイニングポストでもおなじみの米国ダートG1を沢山勝っているんですね。個人的には、もう少しいい名前をつけてあげればよかったのに・・とも思ってしまいます。まぁ、Tom Foolの子だから仕方ないか・・とも思いますが。
血統表のご紹介(因子込み)
系統確立後のバックパサーの血統表です。Tom Foolからパワーと瞬発の因子を引き継ぎます。そして能力因子を2つもっていることで、バックパサーを父にもつ牝馬に種付けする場合は、母父〇で爆発力4アップになります。また、Tom Foolはすでに金色の大種牡馬因子をもっているので、バックパサー確立後Tom Foolは滅亡しても大丈夫です。
系統確立する意味
バックパサーを母父にもつ優秀な種牡馬が多いこと。
バックパサーを母父にもっている優秀な種牡馬をいくつかあげてみます。そもそもこれらの種牡馬は優秀ですが、バックパサーを系統確立し名種牡馬因子をもつことで、活力源化名種牡馬因子がふえ、種牡馬の価値が増すという仕組みです。そしてこれらの種牡馬を系統確立しつないでいくことで、名種牡馬、大種牡馬因子を血統表内に増やしていくことができ、爆発力が上がり、強い馬が誕生する確率が上がります。
■マルゼンスキー
マルゼンスキーは、レオダーバン、サクラチヨノオー、ホリスキーなどG1ホースを多く輩出している父です。大種牡馬因子3つに名種牡馬因子を2つもっています。マルゼンスキーを系統確立すればさらに価値があがります。
■シーキングザゴールド
ドバイミレニアム、ケープタウン、シーキングザパールなど世界のG1を制した産駒が多数おり、優秀な種牡馬です。大種牡馬因子3つに名種牡馬因子を2つもっています。(私は、シーキングザゴールドの系統確立も狙っています。)
■ミスワキ
ブラックタイアフェアーやマーベラスクラウンを輩出した種牡馬です。シーキングザゴールドと同じくミスタープロスペクターを父にもち、種牡馬としても優秀です。ただ、能力因子がパワーだけなので、ゲーム的には多少魅力が落ちるでしょうか。
母父〇で爆発力が4アップ。
パワーと瞬発の2種類の能力因子をもつバックパサーを系統確立することで、バックパサーを父にもつ繁殖牝馬に種付けする場合は、母父〇が成立し爆発力が4アップします。
バックパサーの系統確立を目指す前に、確認しておきたいこと。
バックパサーをスペシャル種牡馬の中から追加
バックパサーはスペシャル種牡馬のためゲーム開始時点で登場するように選択していないと出てこないので注意してください。
お守りはそれなりに必要&施設も引き継いでおきたい。
海外競走馬、優秀な繁殖牝馬を購入する必要があるので金のお守り、銀のお守りはそれなりにもっている必要があります。また、施設もできれば別のデータから引き継いでおくと楽です。従って、一度プレイしてお守りや施設が溜まっているデータを使ってプレイすることをおすすめします。(過去のウイニングポスト8からお守りや施設をある程度引き継ぐことも可能です。)
確率を上げるためにエディット
確実に確立させたいと思う場合は、エディットしたほうがよいと思います。私がエディットしたのは、以下の馬、騎手です。
・種牡馬:メイワパッサー
・競走馬:スペンドアバック、グルーヴィー、ハギノカムイオー(直接的には関係ないですが)
・騎手:酒井騎手
種牡馬、競走馬はある程度ステータスをアップさせました。酒井騎手はダート適正と海外経験を能力としてプラスし、米国ダートG1で勝つための補助としました。
系統確立方法
血統支配率を世界で2%以上にすることを目指します。
系統確立期限に注意
成立期限は、基本的にはバックパサーが種牡馬引退する90年です。ただ、メイワパッサーが引退するのが90年よりも前になるので、メイワパッサーの種付料をアップさせる方法を取る場合は、メイワパッサーの引退まで(1988~89年ごろ)と考えてください。
ゲームスタートから系統確立までの流れ
バックパサー系確立には、ゲームスタート時から計画的に動く必要があります。私の大まかな方針は以下の通りです。
●ゲームスタート~1982年末まで。
・史実馬で海外G1に参戦し、海外幼駒を購入するイベントを起こせるようにする。
・メイワパッサーで生産開始
●1983年
・1月2週にスペンドアバックを購入する。
・年末あたりぐらいまでに名声1000を達成。
●1984年
・1月2週にグルーヴィーを購入。
・バックパサーでも生産開始。
●1988年まで
メイワパッサーが1989年に引退することを考えて、1988年までにバックパサー系の血統世界率(世界)を2.0%以上にする。
といった感じです。では、もう少し具体的にみていきましょう。
ポイント① バックパサー種付けのために名声1000を超えよう。
まず、名声1000をクリアしてバックパサーを種付けできるようにしましょう。バックパサーは米国にいる種牡馬なので、ゲームスタート時は種付けすることができません。海外種牡馬の種付け条件である種牡馬施設を最大(3段階目)にすることによってはじめて海外種牡馬を種付けすることが可能になります。そして施設を最大にするためには、名声の数値が1000を超える必要があります。(補足:データを引き継いだ場合でも施設の大きさは最大-1段階になるので、ゲームスタート時から海外種牡馬を種付けすることはできません。)
まとめると・・・このような順序になります。
①レースに勝って名声を得る。
②名声の数値が1000を超える。
③種牡馬施設を最大にする。
④海外種牡馬を種付けできるようになる。
ポイント② 1月2週目の海外幼駒購入イベントでバックパサー系の強い馬を買おう。
バックパサーの系統には強い史実馬がいるので、それらを保有し米国G1を勝ってバックパサー系の種牡馬の価値を上げることをオススメします。私はスペンドアバッグとグルーヴィーを保有しました。これらの海外競走馬は、1月2週目の樫本さんと高井さんの海外幼駒紹介イベントで購入することができます。
私の場合はこのイベントを起こすために米国、欧州両方のレースに参戦し競馬場で両者に会いました。そして、米国G1を勝利(欧州は勝っていません)したところ、その翌年にこのイベントが起こりました。検証していないので推測になりますが、両者に会うことと、米国、欧州どちらかのG1に勝つことでこのイベントが起こるのではないかと思います。
■樫本桃子(欧州・香港・豪州)
■高井駆(米国)
保有したスペンドアバックとグルーヴィーの成績
■スペンドアバック
G1 8勝。BCクラッシック、ペガサスワールドカップなどを制覇。
■グルーヴィー
グルーヴィーは、エディットで距離適性を伸ばしてマイルまで対応できるようにし活躍させました。エディットの甲斐ありG1 15勝。
【おまけだけど重要】名声を増やすついでにテスコボーイ系を確立させちゃおう。
名声1000クリアと海外幼駒入手のためにレースを勝っていく必要があるのですが、史実馬を利用すると楽です。比較的初期に入手できる優秀な競走馬の中にハギノカムイオーとミスターシービーがいます(お守り必須)。この2頭はテスコボーイ系なので、この2頭を活躍されることで、2つのハードルを超えつつテスコボーイ系の確立も可能です。ハギノカムイオーの能力をエディットしたのは、これを考えてのことです。
ポイント③ 自家生産はメイワパッサー & バックパサー
ゲーム開始が1982年で、確立期限が90年なのであまり時間がありません。さらに上記の通りゲームスタート時は海外にいるバックパサーやバックパサー直系種牡馬を種付けすることはできません。そこで頼りとするのが、日本に1頭だけバックパサーの血を受け継いでいる「メイワパッサー」です。このメイワパッサーの自家生産馬で強い馬を何頭生産できるかが勝負になってきます。(メイワパッサーもエディットおすすめです。)
※エディットした結果、メイワパッサーが高額種牡馬になりました!(種付料 1900万!)
また、メイワパッサーで生産しているうちに、種牡馬施設が最大になり、海外種牡馬を種付けできるようになります。それからはバックパサーを優先的に種付けしていきます。(バックパサーは高額のため種付数が限られますので、バックパサーで種付してbookfullになったらメイワパッサーという流れでよいと思います)バックパサーの血をつないでいくことを考えると、史実馬で系統確立できるほど長く種牡馬でいる馬がいないので、自家生産馬が次の系統確立馬になります。したがって、バックパサーで優秀な牡馬を生産し、種牡馬にしてバックパサーの血をつないでいくことも視野に入れておく必要があります。
ポイント④ 繁殖牝馬は、サクラセダンがとにかくいい!
メイワパッサーとバックパサーの相手ですが、経験上とにかくサクラセダンがよかったです。日本ダービーを勝ったサクラチヨノオーの母です。強い馬がごろごろ出てきました。トウメイやアグネスレディーでもG1を勝てる馬はちょこちょこ生まれましたが、サクラセダンが群を抜いていました。
やんちゃファーム(私の牧場)で生まれたサクラセダン産駒をご紹介。
①メイワパッサー×サクラセダン
G18勝。マイルなら敵なしといった感じでした。海外でも活躍。
②バックパサー x サクラセダン
こちらの馬はG1 13勝。海外に行くとなぜか勝てなかったですが、国内のダートG1を勝ちまくりました。この馬は、現在バックパサーの後継になるべく、種牡馬として頑張っています。(なかなか強い馬が出てこなくて困っています(笑))
③バックパサー×サクラセダン
この馬は、G1 3勝しかしていませんが、系統確立間際だったので、まだ活躍できたのに引退させて種牡馬にしてしまった馬です。引退しなければもっと勝っていたと思います。
まとめ(私の確立例)
私の場合は、1989年末に無事に系統確立することができました。
その際の種牡馬一覧がこちら。
順位 | 種牡馬名 | 種付料 |
1位 | メイワパッサー | 1900万 |
2位 | グルーヴィー | 1500万 |
3位 | メイワパッサーの子 | 1450万 |
4位 | スペンドアバック | 1300万 |
5位 | メイワパッサーの子 | 500万 |
6位 | バッカルー | 450万 |
7位 | シルヴァーバック | 450万 |
8位 | バックパサー | 350万 |
9位 | メイワパッサーの子 | 300万 |
10位 | バックスプラッシャー | 150万 |
スペンドアバックとグルーヴィーがある程度の種付料になることは必須であとは、バックパサーとメイワパッサーの自家生産で短期間にどれだけ優秀な産駒を出せるかがポイントになると思います。確立するとバックパサーの血が入っている優秀な種牡馬が多くいるので、生産がより一層楽しくなります。興味があればぜひやってみてください。では、今日はここらへんまでにします。次回は、リヴァーマン系とシーキングザゴールド系確立について書いていきたいと思います。
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