佐藤優さんの「国家の罠」を読みました。
世論の動きに合わせて、世論や時代にそぐわなくなった権力者を「国策捜査」にて表舞台から引きずり降ろしていく…。その様子が詳細に描かれています。こういったことが実際に行われているとすると、結構ぞっとする内容です。
国民の支持を受けることが正であり、それに叶わないことはたとえ正しいことであっても切り捨てられていくという仕組みで、国が動いているということを改めて実感しました。
国民が知りうる情報は、あまりに限られているし、その情報の正誤の判断も非常に難しい中で、国民の意見に従うこと(支持をうけること)が正であるという仕組みはどうなのだろうか…と考えさせられる内容でした。(とはいっても、私は民主主義大好きですよ!)
やはり、色々勉強を重ねて、自分の頭で考えて、テレビで言われている報道が本当に正しいのかを検証していくように気をつける必要があると感じます。テレビから得る情報は、受け取るだけで、思考停止しやすいので、受け取るだけでなくそこから考えることを大切にしていかないといけないと感じさせる本でした。
また、本題とはちょっとそれますが、本を通じて、佐藤さんの意志の強さや仲間を大事にする気持ちがすごく伝わってくるので、読んでいて熱くなりました。こんな上司がいればなぁとも、思ってしまいます。
ではでは。
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